令和2年12月後半の法語

 今シーズン最も寒い日の今日16日は、今年最後の常例法座でした。

雪も降る中なので、お参りはないのでは・・・、と家族で話していましたが、

タクシーに乗って来られた方、車で30分の遠方から来られた方、

雪の中を30分歩いて来られた方、誠に、まことに有難いことでした。

それに答える法座であったやら、住職自身が反省しているところです。

 

毎月お参りの方には、何か「ようこそ」のおしるしを差し上げたらと思ったり、

「いやいや、そんな経済的なものでは?」と思ったりもします。

その中で、今までお参りだった方がお年を召したせいか欠席が多くなったり、

ご夫婦でお参りだった方のどちらかがお亡くなりお参りが途絶えたりして、

先細りのお参りで何とかしなければと、思うことです。

 

 今年最後の標語は

  「年の暮れ それ今も 南無阿弥陀仏 

          心配するな 落としはせぬぞと お呼び声」

としました。

一般的には、南無阿弥陀仏は、

「私は阿弥陀さまに帰依します」という私からの発信のようですが、

親鸞聖人は、

「阿弥陀さまから、私に向かっての呼びかけである」とおっしゃいます。

お助け下さいと頼んでから来てくださる仏さまではなく、

気づきもしない前から先回りの、

「まかせなさい、かならずあなたをすくい取ります」との呼びかけです。

そして私たちは、

「はい,ありがとうございます。おまかせします」と、

精一杯生きる日々を、送らせていただきます。

 

 今年も残すところ、あと数日になってきました。

皆さんにとって今年はどんな一年でしたでしょうか。

新しい年も、喜怒哀楽のうちにお念仏の日暮らしをさせていただきましょう。