平成31年3月前半の法語

1月は行ってしまい、2月は逃げていきました。

3月も去っていくでしょう。

今年はなんと穏やかな日々が続いています。

その中で新しい、いのちが育っています。

 

今月の標語は、仏教こども新聞の

 「君が忘れても 君のことを 忘れない世界がある」

としました。

どんなことがあっても、けっして君のことを忘れない「仏さま」にならせていただく世界だよ。

いのちを終えても、つながり続けていく世界だよ。

 

毎朝、若い方で、一人本堂の前で手あわせ、山門の前で頭を下げて帰られる人があります。

何かの繋がりを考えていらっしゃるのでしょうか。

先日のある新聞に、家が破産し、母と共に列車に乗った高校生が、隣の席の男に「僕、どこに行きよるん?」と聞かれ、「知らん。家が無くなってしもうたから」と呟くと、「家がのうなっても、仏さんはついて来るけえの、安心し・・・・」と声をかけられた。

大切に思うものは、死者と同じく、心を去らねば消えはしない、と・・・・。

 

必ず会える、みんなが会える世界があるのですね。