令和2年5月前半の法語
山々が、青葉若葉の新しい命を見せてくれています。
しかし今年は、気分的にウキウキした気持ちになれません。
今もコロナさんに苦しんでいらっしゃる病気の方がた、そして治療に看護に奔走していらっしゃる病院関係者、施設の方がた・・・。
今後どうなるやら心配している人のことを思えば、寺に住まいする者としての発信は何をすべきかと、イライラすることです。
今月の標語は、
「今日 今時 物質的快楽より 命を重視する価値観への転換を」としました。
毎日の生活にお金は大切なものです。衣食住のどれをとっても大概のことはできます。
しかし、どれほどお金があっても、どうにもならないものが一つあります。
それが「いのち」です。
先人は、「一人では生きられない。」と示してくれました。
そのことを「もちつもたれつ」、「おかげさま」と、知らず知らずのうちに口にしてきました。
共に生きている喜びに思いを致し、「おかげさまで…」「有難いことです」と味わっていきたいものです。