令和3年3月前半の法語
弥生3月になりました。
他家の紅梅よりいつもかなり遅咲きの自坊の老梅が、
このところの温かさで、一気に満開になりました。
これも気候変動のせいでしょうか。
3月7日には、ご門徒のみなさんに奉仕作業をお願いしています。
14日には、自坊の春季永代経法要なので、みなさんに見てもらいたいのですが、
この勢いで、花が散ってしまうのでは・・・と心配しています。
3月前半の法語は、
「愛するものも いつかは別れ
栄えるものも やがてはほろびる」
としました。
仏説無量寿経の中の言葉ですが、
「盛者必衰会者定離」という言葉はよく知られています。
人生栄えたり、衰えたりを繰り返し、人の世のはかなさをあらわし、
繁栄と衰退があるよ。と、知らされます。
合わせて、
「人界の生はわづかに一旦の浮生なり、後生は永生の楽果なり」
の御文章(※1)を思い出します。
就職、進学で故郷を離れる人、コロナ禍で辛い思いをしている人、お彼岸を前に
して、自分の在り様を共々に、今一度振り返りたいものです。
※1 本願寺第8代蓮如上人(れんにょしょうにん)が浄土真宗の安心の要や、念仏者としてのたしなみを分かりやすいお手紙の形で記し、各地のご門弟に送られたもの。第9代実如上人(じつにょしょうにん)がそれらを編纂され、五帖八十通にまとめられた。