令和元年11月前半法語
私の誕生月の11月になりました。境内の落ち葉が、履いても履いても落ちてきます。
丁度、私の欲望と、迷いが次から次へと出てくる姿と同じようです。
今月前半の掲示は、「物の豊かさに 人間の心が 貧しくなる 悲しいことだ」としました。こと志半ばにして、戦地に赴かねばならなかった父の残した文に、「私は貧乏という鞭で打って貰わなかったら、なかなか目を覚ます私ではなかった 貧乏という鞭で打ってもらったればこそ 如来さまのお慈悲 人生をふり返る目をめ映えさせてもらった 貧乏さまありがとうございます 貧乏さまありがとうございます」の言葉を、今の私に当てはめて考えていることです。驕ってはいないか、当たり前の心にのさばっていないか、共々に考えていきましょう。現代社会に、貧乏という単語は使ってはいけないのでしょうか。それともデッドワードなのでしょうか。