令和7年6月前半の法語
6月に入りホトトギスの声、
そして、いまだにウグイスの声があちこちの山の方から聞こえてきます。
墓地には、坊守が植えた蔓バラがきれいに彩っています。
穏やかな日々ですが、最近ちょっと寂しいこともありました。
長年お付き合いしてきたご住職や坊守様のご往生に接し、過ぎ去りしひとつひとつのご厚情に、
お育てをいただいていたなと、考えにふけっています。
今月の法語は、
「暮らしが良すぎりゃ 浮世にのぼせ 大事な後生を しくじるに」
としました。
物に恵まれた毎日を送っている私たちは、物に心を取られ、いい気になって、
自分の人生の方向(生死出ずべき道)を見失ってはいないだろうか。
妙好人・小川忠蔵さんの言葉を書かせてもらいました。
喜怒哀楽の中で「後生の一大事」はしっかりと腹にすえておかねばなりません。
ご大事に