令和3年2月前半の法語
1月もあっという間に行ってしまい、2月がやってきました。
やがて2月も、逃げてしまいましょう。
本堂裏の蝋梅が満開です。
昔からある老木も、段々細くなってきたようですが、香りは変わらず、
春の近づきを感じさせてくれます。
今月前半の法語は、
私たち真宗門徒が朝夕おつとめする、「正信偈(しょうしんげ)」というお経の
中のご文、「惑染凡夫信心発 証知生死即涅槃」の訳、
「まどえる身にも 信あらば
生死(まどい)のままに涅槃(すくい)あり」
としました。
拭いても、洗ってもとれない染みこんだしみだらけのこの私に、他力の信心を発
(おこ)せば、迷いのままで、やがて涅槃(さとり)の大きな利益(りやく)に
恵まれる。との味わいでしょう。
欲をおこし、腹を立て、自己虫の私に,気づけよ、気づけよ。と呼び続けてくだ
さる願いを、しっかりと聞かせてもらわねば、と思う今日この頃です。