2023(令和5)年5月後半の法語

 ついこの間まで山々の新緑が瑞々しく感じられていたのに、

今ではすっかり凹凸のある濃淡の緑に変わりました。

絵に描いたらさぞかし美しく出来上がるであろうと、絵心のない者がふっと思う今日この頃です。

 

先日、京都に出かけてきました。

京都国立博物館で開催されている「親鸞展」を見るのが主目的でしたが、

真宗仏光寺派の慶讃法要にも、併せて参詣しました。

宗祖親鸞さまが、悩みに悩んで、ご苦労の末に私たちに届けてくださった求道の姿を、学ばさせていただきました。

その後、少しぐったりとして博物館の庭園を見ながら、今の私は何んとゾンザイに受け取っている、浅ましい姿かと

思わさせてもらいました。

 

今月後半の法語は、

「鏡の前に立てば 自分の姿が見える 御仏の前に立つと 自分の心が見えてくる あああ浅まし我が心」

としました。

以前にも書いたような気がしましたが、自分の今の姿勢を思った次第です。

本当は「心」でなく「根性」としたかったのですが・・。

せめて毎日の日暮らしの中で、合掌しつつ、「洗浄心垢」の気持ちを大切にしたいと思います。