2023(令和5)年9月後半の法語
彼岸を前にして、境内の奥にある栗林の栗が落ちてきました。
また、お寺の周辺の田んぼでは、稲刈りに忙しくなってきました。
何もかにもが、早くなってきました。
地球の気候変動のせいでしょうか。
さらに、1か月前の猛暑を思うと、ぞっとします。
9月18日は敬老の日。
20日からは彼岸の週間。
今月の法語は、
「喜寿、米寿、白寿、百寿 何のその われは無量寿 南無阿弥陀仏」
としました。
毎年この頃になると、平均寿命、世界一の長寿国等々が新聞に掲載されます。
露のいのち、花のいのち、そして人間のいのち。
いずれも有限の命です。
そのものに対して無限、絶対のいのちを届けてくださった無量寿、南無阿弥陀仏の願いを聞かせていただきましょ
う。
妙好人(みょうこうにん:厚い信仰を持ち、お念仏に生きる人々)の小川仲造さんは、
「親のご恩を忘れて暮らす こんな邪見な私を ゆるしゃせぬ(離さない)との親さまが ウレシ貴トヤ
南無阿弥陀仏」
と言われています。
お彼岸を通して、わが身を考えてみたいものです。