2023(令和5)年4月前半の法語

4月に入りました。

入学式、入社式が行われています。

ネクタイを締めさっそうと歩く男性、黒いスーツ姿の女子学生。

何とわなしに、こちらまでウキウキと新年度の春を感じさせてもらっています。

西宗寺の桜のライトアップも、3月22日の点灯以来、そろそろ終わりに近づきました。

でも、先日4月2日(土)には、夜桜の花見の宴を開催しました。

境内にブルーシートを敷いて飲み、語らいをしました。

ご門徒さま以外の家族も来られ、40人以上の方々と楽しい一時を過ごしました。

 

さて、今月前半の法語は、

「好きな花も 嫌いな花も みな土の中で 根っこがだまってささえている」

としました。

桜も、ツバキも、水仙も、雪柳も、チューリップも、今きれいに花を咲かせています。

が、根っ子なしでは花も実もつかない。

見えない土の下で、じっと黙って支えている根っこがあればこそ。

その根っ子こそ、命というのでしょう。

私たちの根っこはどうでしょう。

 

散歩の途中、こちらの竹やぶ、右の山、左の山、あちらの茂みから鶯がの鳴き声が聞こえてきます。

それぞれが違う音色で、私に、

「ホーホケキョ ホーホケキョ」

法を聞けよ、法を聞けよ、と呼びつづけているようです。