2024(令和6)年6月前半の法語
6月に入りました。
夜明け前に、ホトトギスの声が遠くから聞こえてきます。
こんなのどかな、穏やかな中にいる私たちですが、
世界の中、日本の中では、いやこの周りの人々が、
今時、今日、苦しく悲しく悩み、悶えていらっしゃる方々が多くあることを思うと、
私の今すべきことは何と、フット頭を下げてしまいます。
今月の法語は、
「業(ごう)の深さ 生きてるんだから 目をそらさずに」
としました。
全国紙の『多事奏論』に載っていた言葉です。
考えてみれば様々な業縁(行い.かかわり)によって生かされているのですね。
身業(身に行う働き),口業(口に言う行為)、意業(心に思う)の深き事多し。
時には逃げたいです。
避けたいです。
見たくないです。
「さるべき業縁のもよおせば、いかなるふるまいもすべし」の言葉(『歎異抄』第13条)を思い出しました。
こんな私の一つ一つを知らされるのも、仏恩のおかげではないだろうか。
逃げることなく、しっかりと受け止めて、お念仏の生活をさせてもらいましょう。
今年もきれいに咲いてくれました。