2025(令和7)年5月前半の法話

「目に青葉 山 ホトトギス 初鰹」の5月に入りました。

お寺の背後にたたずむ寝仏山と呼ばれる嵩山(だけさん)、和倉山(わくらさん)も、若葉、青葉で、絵に描いたよ

うな姿です。

本堂裏のツツジも、殊の外きれいに咲きました。

墓地にお参りの方に少しでも美しく見てほしいと思い、周囲や花の間の雑草を刈ろうとしましたが、

足はふらつく、腰は痛いやらで、途中でストップ。

門徒さんの、「無理せんように」の言葉をフッと思い出したことです。

まあ何とか、みなさんにありのままを、見てもらいましょう。

家の周囲に、芝桜をきれいに咲かせていらっしゃるご近所さんがあります。

日頃から、丁寧なお世話をされているからでしょう。

 

今月は、宗祖親鸞聖人のご誕生月です。

法語は、仏教讃歌『しんらんさま』の一番を書かせてもらいました。

「微風わたる 朝の窓 働く手のひら 合わせつつ 

  南無阿弥陀仏 となえれば 親鸞さまは にこやかに 私の隣にいらっしゃる」

としました。

私の好きな仏讃歌のひとつです。

さわやかな五月の風と共に、しわの多いわが手を見つめ、口ずさんではどうでしょう。

騒々しい昨今、緑豊かなローカルでゆっくり楽しみたいものです。