2025(令和7)年10月前半の法語

10月になり、10日ほど前の暑さが信じられないくらい涼しくなってきました。

気分的なものもあるのでしょうか。

9月28日(日)、心配した天気も、暑からず、寒からずの秋らしい一日。

親鸞聖人誕生850年、立教開宗800年併修 西宗寺14世住職退任、15世住職継職奉告法要を

お勤めしました。

本堂に入りきれないほどの門徒の方々、近くの公民館からの雅楽・稚児・市内寺院の僧侶の行列には、

近所の方々などなど、たくさんの方々の祝福を受けて、法要、式典、記念講演も無事におえることが

できたように思います。

500年近く相続されてきたこの寺も、その時代その時代の門信徒の温かい気持ちに支えられ今日まで守って

こられたのです。

この度の法要も、役員の方を中心に計画を立て、

ひと月前から仏具磨きや境内の掃除、前日、当日には多くの手伝いの方が朝早くから準備をしてくださって、

本当に有難いことでした。

3年前に私が退任の思いを述べてより、この度の行事は後継住職夫婦を中心として準備を進め、

戦後80年、私が81歳、結婚54年、住職54年に、この日を迎えたことでした。

誰もが味わうことですが、「始めがあれば、終わりもある」。

色々あった。

万感胸に迫る思いです。

住職は退くけれども、僧侶の姿はまだまだ残っています。

しっかり人生最晩年を、親鸞様の姿に学びつつ過ごしていきたいものです。

今月前半の法語は、白骨の御文章の言葉をいただいて、

「老少不定の身 今こそ 後生の一大事を 心にかける」

としました。

私自身への厳しいお達しだと受け止めさせていただいています。

季節の変わり目くれぐれもご大事に。