2025(令和7)年10月後半の法語

夜の月明かり、虫の声、稲穂の匂いが、10月の後半を感じさせてくれます。

境内の枯れ葉が、掃いても掃いても散ってきます。

今年もありがとうね、と言ってやりたいです。

 

今月の法語は、

「語りえぬ 悩みに一人泣く我は 合掌してみ名を 呼ぶなり」

としました。

だれでもあるでしょう。

親しい人に話しても、なかなかわかってもらえないもやもや。

苦悶。悲しみ。

そんな時、「一人にしないよ」と呼びかけてくださる方がいらっしゃるのです。

幼い時、年老いた祖父が、何かあった後、本堂でお念仏を称えていたことを思い出します。

懺悔の気持であったであろうか、感謝の気持であったであろうか。

木々の枯葉がヒラヒラ散っていくがごとく、

残された人生を、精一杯過ごしていきたいものです。

季節の変わり目ご大事に。