2025(令和7)年5月後半の法語
あたりの田んぼに、早苗が植わってきました。
みずみずしい光景の中に、人の心を和らげてくれる不思議な気持ちになるのは、私だけでしょうか。
5月も残り2週間になりました。
今月の法語は、
「互いに憎しみ 傷つけあう 世界を 地獄という」
としました。
島根県の妙好人(みょうこうにん:在家者(僧侶ではない仏教徒)で、念仏信仰に篤い人物のこと)の
有福の善太郎さんの言葉、
「心で思うことも地獄の仕事、口で言うことも地獄の仕事」
の言葉に出会い、わが身を振り返ったことです。
地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人・天の六道輪廻の迷いの世界を作るのは、この自分自身の生き様でありましょう。
自分自身の心でありながら、意識することのできない心に、
「目覚めよ、帰ってくれよ」
と、呼び続けておられる方があるのです。
しっかりと如来のお慈悲を仰いでいきましょう。