R4年6月前半の法語

山陰地方も梅雨入りになりました。

しかし昨晩は満月で、雲の切れ目から煌々と私を照らしてくれていました。

今日16日は、常例法座でした。

テーマは、「悪人正機」でした。

浄土真宗では非常に重い、大切な言葉です。

歎異抄の一節をプリントして話しましたが、どれほど理解されたか心配です。

 

今月の法語は、私そのものに充てられたテーマでした。

「自分が可愛い ただ それだけでのことで 生きてきた 

       それが 深い悲しみとなった時 違った世界が ひらけてきた」

浅田正作師の言葉を思い出しました。

小さな自我にとらわれて、周りの人におしつけながら生きています。

自分の「我」が通れば喜びや幸せを感じ、

通らなければ悲しみ、不平不満を言い、自分はなんと不幸な人間だろうと、落ち込みます。

今日の常例法座のテーマそのものが、私の姿に思え、法語の言葉なりました。

喜怒哀楽のどんな姿になっても、

「見てござる、聞いてござる、知ってござる」の呼び掛けがあるのです。

その呼び掛けの心を、しっかり聞いていきましょう。