2025(令和7)年12月後半の法語
今年も残す10日ほどになりました。
銀杏もすっかり葉を落とし、今年の仕事を終えたようです。
西宗寺の後ろをきれいに目立たせていた自然も、新しい年を迎える準備をしているようです。
今年の吾はどうであったやら。
ふっと立ち止まると、
82歳をスタートに、一層「後生の一大事」をしっかり押さえておかねば。と痛感することです。
宗祖親鸞さまの82歳に学び、お念仏の晩年を過ごさねばと思います。
厳しい病を抱えておられる方にどんなに立派な料理をふるまってもらうより、
梅干しと漬物に勝るものなし、との言葉を思い出します。
様々な人と、今までの、これからの出会いの中で、
理論ではなく、温かい気持ちを伝え合うご法義相続を続けたいと思います。
今年最後の法語は、
「一年回顧 露の身の のがるすべなき 老病死」
としました。
少々厳しい今年最後の言葉となりましたが、
友人、知人、幼子、老人、男性、女性、病人、今朝まで元気であった人の死に出会ったり、
あれほど能弁で笑顔であった人が病にかかったり、ベッド生活になったり、
理屈をこなしていた方が急に後生のことを話されたり、
その中に喜怒哀楽の毎日、本当に「露の身」そのものの我々ですね。
その一コマ一コマに私は教えられ、お育てを受けてきたようです。
未熟者の私は最後まで、教えられ、教えられて行く歩みのようです。
来年もよろしくお願いします。