2023(令和5)年8月前半の法語

まさに暑さ厳しい今年の夏です。

国連事務総長が「地球温暖化の時代は終わり、”地球沸騰”の時代が到来した」と言った気持ちがよくわかります。

気温36度前後が毎日続くと、地球が壊れてしまうのではと思ったりします。

そんな人間の愚痴の中で、墓苑の草木やマリーゴールド、百日紅が乾た土の上に凛として立っています。

シャンとせねばと、自分に言い聞かせています。

 

8月に入りました。

この月は6日、9日、15日とそれぞれの日を通して、「死」について考える月であると思います。

スピードと、便利さの中で情報にあふれ、日々の生活にあたふたと過ごしている私たちではないか?

家族で、老、病、死をじっくりと考える月にしたいものです。

 

今月の法語は、

「亡き人を 案ずる私を 亡き人に 案ぜられている」

としました。

亡くなった父は、母は、祖母は、祖父は、子どもは、先祖はどうなっているのか。

心配、不安を感ずる人が多いようです。

自分が迷っていることに気づかずにいる私たち。

この時期だからこそ、亡き人の叫びをしっかりと聞かせてもらいたいものです。

浄土真宗ではお盆のシーズンを「歓喜会(かんぎえ)」とも呼びます。

お仏壇に、お墓に、お寺にお参りし、しっかりと聴聞していきたいものです。