2025(令和7)年4月後半の法語
本当に私たちの目を和ませてくれた今年の桜も、葉桜に変わりました。
寺の周囲も、緑が目につくようになってきました。
今月の法語は、
「車内には スマホを いじる人ばかり 世界とつながり 隣と自分に切れている」
としました。
先日も、地下鉄に乗たり、食堂に入っても、みんな下を向いている人ばかり。
私だけが違った人に見えて、いこごちが悪かったことです。
何も今、スマホを見なくてもよさそうなのに、仕事に忙しいのかな、等々勝手に思ったことです。
ずいぶん前に本願寺の前門主が何かのご法話に、
「現代社会は瞬時に世界の出来事、気候がわかるが、いちばん近い隣のこと、自分のことがわかっていない」
というようなことを話されたのを思い出しました。
速さと便利さを求めて、あらゆる分野で進んでいます。
「ユックリズム、待てよ」の精神を大切にし、己の姿を見つめなおす、と思うのは、
後期高齢者のひがみでしょうか。
社会も家庭でも、下向きの姿勢だけではなく、顔と顔を向き合った姿勢になってほしいものです。