令和3年2月後半の法語

2月後半になって、蝋梅の後、白梅、紅梅が咲き誇っています。

さらに、10年前、近くのおばあさん達が植えてくださった水仙も、いいにおい

を漂わせています。

「越前水仙」で有名な北陸地方や、島根県西部の益田市鎌手地区の水仙の絶景

までとはいかないまでも、墓苑横の傾斜一面を水仙にしたら…、と夢を描いて

います。

この頃は、春らしい陽ざしの日もチラホラ。

蕗の薹も顔を出ました。蕗の薹味噌が食卓に出て,また一杯が美味しくなり

ます。

 

相変わらずコロナ禍です。

施設に入っていらっしゃる方に会いに行こうにも、面会はダメ。

夫婦、親子ですら会えない状況に、お寺として何とかできないものかと、思う

今日この頃です。

 

さて、今月後半の法語は、

 「喜怒哀楽の 一つ一つが 

    私を 手を合わす姿に 引き入れて下さった」

と、私自身の気持ちを書きました。

わがもの顔に泣いたり、笑ったり、怒ったり、逃げて、逃げてばかりの私に、

往生された方、今の人、有縁の人、物、場所、時代が私を育ててくださった

のですね。

有難いことです。

残された人生を、精いっぱい伝えていきたいものです。