令和5年12月前半の法語

師走の12月になりました。

本堂裏の銀杏の大木の葉も落ちて、いささか寂しい光景になりました。

でも、今年も綺麗に色づいて、遠くからでも見える、西宗寺の目印になってくれました。

 

先日、京都の浄土真宗大谷派(東本願寺)の報恩講にお参りしてきました。

門前の銀杏もすっかり散り、例年になく寂しげでしたが、

門前には50台以上のバスが参集し、本堂は満堂で入りきれないほどの念仏の仲間でいっぱいでした。

坂東曲(ばんどうぶし:僧侶が身体を前後左右に激しく動かしながら念仏する作法)のお参り、

夜の讃迎講演会と、宗派は違えど、いい勉強の場を与えてもらいました。

今年はコロナも5類になりました。

西本願寺の御正忌報恩講も、このようにたくさんの参詣があることでしょう。

 

今月の法語は、お参りした浄土真宗大谷派の親鸞誕生850年、立教開宗800年の慶讃テーマ、

「十二月 師走 人と生まれたことの 意味をたずねていこう 南無阿弥陀仏」

とさせていただきました。

年末になり、門前を通る人々にわが身の姿を、厳しく問う言葉がふさわしく思えたからです。

年末に限らず、老病死を抱えながら,貧欲、瞋恚、愚痴に塗れて生きている私自身に、

ずばり言い当てられているようです。

 

寒くなってきました皆々様ご大事に。

合掌