令和3年1月前半の法語
2021年の幕開けです。
あけましておめでとうございます。
昨年のことを思い出しつつ、今年はどの様な歩みをさせていただきましょうか。
今年もよろしくお願いいたします。
西宗寺の今年の正月の修正会(新年のお参り)は、
例年と同じように1日、2日午前7時からお参りにしました。
しかし、その後の客殿でのお抹茶のお接待は、中止にさせていただきました。
いつもならお参りのほかに、お年始に来られる方が次から次においでになり
忙しいことですが、さて、今年はどうでしょうか。
一年の初めに如来さまの前で手をあわせ、心新たにスタートを切ってほしい
ものです。
今年年頭の標語は、
「新春 人生は 長さではなく 目覚めです
それなくば むなしく過ぎるのみ」
としました。
高齢化社会になり、コロナ禍の中で、一日一日、一呼吸一呼吸の深さと広がりを
かみしめてみたいものです。
目ざめた人生ならば、長すぎることはありません。
日々これ新でありましょう。
このいただいた命を、目先のことのみに追われて生きて行くのでしょうか。
空しく過ぎ去ることのないようにする道は、どこにあるのでしょうか。
「どうあがいてみても、如何にもならないこの私にこそ向けられた決定的な目覚
めを獲る世界がある」
と、親鸞聖人は告げられました。
その世界を共々に聞いていきましょう。