令和3年10月後半の法語

10月。神無月。

ここ島根県出雲地方では、神在月と呼んでいます。

今月も中旬過ぎました。

ひと雨ひと雨、秋が深まってきます。

今日は秋日和の、心地よい一日でした。

 

明日は、当寺で毎月開催している常例法座です。

テーマが、「人間の本性」ということです。

素直に自分の本性をさらけ出したいものです。

その姿を映し出す鏡とは何でしょう。

 

今月後半の法語は、

  「知ることより 感じる心を 大切に」

としました。

現代人は知り覚えることに、全精力をつぎ込んでいるかに見受けられます。

知も必要ですが、人生を真に豊かにするのは、感性の世界でしょう。

前門主がどこかで、

「五感が乏しくなった現代人」

と書いていらっしゃたのを、思い出しました。

学校教育の悪しき成果でしょうか。

その場にひととき籍を置いた自分のことを、振り返っています。

仏教のお慈悲の心は、この身の上に感じてこその世界です。