令和3年3月後半の法語

春の彼岸近くなりました。

西宗寺の境内にあるソメイヨシノと木蓮が昨日、開花しました。

例年より早い開花でした。

確実に春に突入しています。

 

 3月14日は、西宗寺の永代経法要をつとめました。

広島県三原市から髙橋格昭師にお越しいただき、ご法話をいただきました。

「欲望多き凡夫の私が、安心の世界に導かれて行くのが念仏者の姿」と、

懇切にお話をいただきました。

40名の方がたと一緒に、私の姿を振りかえさせてもらいました。

 

 今月後半の法語は、

  「春彼岸 宗教のない家庭は 暖炉のない家庭 

      信仰のない人は 香のない造花

            自分の姿を見つめよう」

としました。

宗教は、あってよし、無くてよしの無用のものではないはずです。

老病死を抱える人生に、「欠かしてはならない油」と考えてはいかがでしょう。

知識や学問で仕上げられても、家庭は、若い、老いた、強い、弱い・・・様々な

人種の組み合わせです。

家族一人一人が手を合わす家庭は、喜怒哀楽の中で温もりがあります。

その周囲の人を、香りとなって、あたたかく包んでくれます。

お彼岸を期して、合掌しつつ足元を見つめてみたいものです。