令和3年6月前半の法語

June Brideの6月に入りました。

田畑を渡ってくる風が、とても気持ちよく感じられます。

ワクチン接種が進む中で、結婚式もままならない人もあると聞きました。

 

 さて、昨日草刈りをしているときに、かわいそうなことをしてしまいました。

草刈り機の先を、バタバタッとびっくりしたように鳥が飛び立って行ったので

す。

その後を見ると、卵が2個、枯れ枝の中にありました。

どーもキジの雌が卵を温めていたようです。

「惨酷なことをしてしまった。」と謝りつつ、周囲の草刈りは止めることにしま

した。

静かなところだったのに、と思っていることでしょう。

その後見ていませんが、卵は無事に育っていくのでしょうか。

カラスや蛇に狙われてしまったのでしょうか。

後味の悪い草刈りの1日でした。

 

 今月前半の法語は、

真宗大谷派の僧侶であり仏教思想家の金子大栄師の言葉、

 「仏法は 死を問いとして 

    それに 応えるに足る 生を求める 道である」

としました。

どんなに名残惜しくても、私たちの世界には死による別れがあります。

昨日まで「いのち」のあった人が、今、この世界を去っていきました。

別れは厳しく寂しいものですが、

その者にこそ、

「心配しなくていいんだよ。いつでも、どこでも、私がいるんだよ。護っている

からね、必ず救うぞ。」

と呼び続けておられる方があるのです。

その呼び声に促されて、

精一杯今日も、胸を張って日暮らしをしていきましょう。

 

茱萸(ぐみ)