令和4年3月後半の法語

 やっと裏庭の紅梅が満開なり、白木蓮も日増しに膨らんできました。

先日新聞に桜がチラホラとの記事を見て、早速河津桜の名所に行きましたが、まだ蕾の状況で、いささかがっかりで

した。この2,3日の温かい毎日で、今日頃は見頃になっているでしょう。

 今月後半の法語は

「春彼岸 一度振り向いて 死者からの問いかけに 耳を傾けよう 慚愧あるのみ」

としました。

お彼岸のシーズンにお墓参りはするけれど、往生された浄土、念仏の心を聞く人はすくない。

人は一生を終えて、帰る場所がなかったら、哀れなはぐれ鳥。

だからこそ帰っていくところ、彼岸の世界を持たねばなりません。

ろくに「行」もできない私に、往生された人々を通して、彼岸の世界からの呼び声を聞かせていただきましょう。

浄土真宗では彼岸会を讃仏会(さんぶつえ)というがごとく、仏恩をたたえる日でもあるのです。

恥かしい、申し訳ない日暮らしをしていないか、振り返ってみましょう。